足の外科虎の穴

足の外科を生業とする整形外科医 小林勇人のホームページ

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ジャーナル投稿記

Mod Rheumatol Case Rep投稿記

Cover image of current issue from Modern Rheumatology Case Reports

先日久し振りに某論文が英文ジャーナルに掲載されました(詳しくはこちら)。Modern Rheumatology Case Reports (MRCR)はケースレポート誌としては珍しく、Web of ScienceのEmerging Sources Citation Index に収載されており、2023年に初のimpact factor (IF)を取得することになっているようです(6月29日追記: IF 0.8)。

Received: 23 March 2023, Revision received: 12 May 2023, Accepted: 5 Jun 2023, Published: 10 Jun 2023, Corrected and typeset: 21 Jun 2023. 日常診療で大変忙しい中、迅速な査読をしていただいたエディターおよび2名の査読者の先生方、誠にありがとうございます。

MRCRはいわゆるオープンアクセス誌ではないですが、誰でも論文を読めるよう今回もオープンアクセス化のため$1,000を支払いました(>_<)。

私が筆頭著者であるIF付き英語論文は8編(詳しくはこちら)となりましたが、これで生涯打率(Accept/ Accept+Reject+Decline to Revise)は、8編/18編で4割4分4厘となりました。一般にIF付き論文の採用率は20~50%と言われていますので、こんなもんですかねぇ(Aクラス入りはまだ遠い… )。ちなみに数あるReject論文の中には最終的に再投稿を諦めてお蔵入りとなった論文が3編もあります(笑)。他にReviseを指示されるもどうにも修正不能でRebuttal letterが作成できず、泣く泣くDecline to Reviseとなった論文が2編… 。

医者を引退するまでにあと2~3編英語論文を執筆できるるよう、まだまだこれからも頑張ります。

American College of Foot and Ankle Surgeons®のconsensus statementに引用されました

2020年8月7日に発表されたAmerican College of Foot and Ankle Surgeons®の consensus statement に、私が2015年に発表した英語論文が引用されました。簡単に言えば、足関節症(炎)の診療ガイドライン(のようなもの)の参考文献のひとつに選ばれたのですが、自分の論文が世界的に評価され大変嬉しく思います。ガイドライン作成の根拠となる論文は、それなりの高い質(エビデンスレベル)が求められます。今後ともここ静岡から後世に影響を与えられるような研究論文を発表できればと思っております。

JFAS投稿記 (Part 4)

先日某論文がJournal of Foot & Ankle Surgery (JFAS)にめでたく採用されました(詳しくはこちら)。今思えばこの論文、要旨を発表した数年前の足の外科学会で某関東地方の評議員のセンセイに酷評されたり、他誌に1回rejectをくらったりと、いろいろと苦労した思い出があります(笑)。 (さらに…)

Journal Impact Factor 2016

6月13日にJournal Impact Factor 2016 (以下IF)が発表されました。IFとは簡単に言えばジャーナルの格付けであり、レストラン業界におてるミシュランガイドのようなものです。しかしここで間違っていけないのはIF≠ ジャーナルの難易度であり、IF≠ 掲載論文の重要度ということです。とは言え論文の執筆や投稿にあたってはやはり気になるところです。以下のデータはJournal Impact Factor 2016からの抜粋です。 (さらに…)

Most Read Rank 1st

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なにやらJ Foot Ankle Surgに掲載された私の英語論文が、5月10日現在Most ReadのRank 1stとなっているようです。こんな事態(良い意味での炎上)は全く予想していなかったので、記念にスマホのスクリーンショットで画像を保存してみました。 (さらに…)

整形・災害外科に総説が掲載されました

『整形・災害外科』2015年8月増大号の特集『足の外科最新手術のコツと落とし穴』に総説が掲載されました。タイトルは「変形性足関節症に対する遠位脛骨骨切り術-プレートを用いた術式-」ですが、内容は「足の外科医」でもかなり上級者向けとなっていますので、残念ながら一般の方々には多分理解不能です(一般整形外科医でもキビシイ… )。 (さらに…)

JFAS投稿記 (Part 3)

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先日某英語論文がJournal of Foot & Ankle Surgery (JFAS)にめでたく三度acceptされました。今回の英語論文は私が最も力を入れている関節温存手術(joint-preserving osteotomy procedure)だったので、当院の成果が世界に認められたのはこの上ない喜びです。 (さらに…)

衝撃的な結果

先日興味深い論文を見つけました。“Worldwide productivity in the field of foot and ankle research from 2009-2013: a bibliometric analysis of highly cited journals. Luo et al. J Foot Ankle Res 2015” なにやら2009-2013年に足の外科のメジャー4誌(J Foot Ankle Res [IF: 1.831]、Foot Ankle Int [1.626]、J Foot Ankle Surg [0.979]、Foot Ankle Clin [0.844])に掲載された論文2083本の国別対抗戦の解析のようです。 (さらに…)

興味深い数字

先日Foot & Ankle International (FAI)のEditorial (BJ Sangeorzan MD)に興味深い記事を見つけました。

“(前略) FAI continues to attract more submissions each year, increasing from 408 in 2007 to 668 in 2013 and with an anticipated total of about 800 submissions this year. While this has resulted in a gradual decrease in our manuscript acceptance rate, from 43% in 2010 to about 30% currently, … (原文ママ)” (さらに…)