足の外科虎の穴

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衝撃的な結果

衝撃的な結果

先日興味深い論文を見つけました。“Worldwide productivity in the field of foot and ankle research from 2009-2013: a bibliometric analysis of highly cited journals. Luo et al. J Foot Ankle Res 2015” なにやら2009-2013年に足の外科のメジャー4誌(J Foot Ankle Res [IF: 1.831]、Foot Ankle Int [1.626]、J Foot Ankle Surg [0.979]、Foot Ankle Clin [0.844])に掲載された論文2083本の国別対抗戦の解析のようです。

①US (1,025本、49.2%)、②UK (221本、10.6%)、③Australia (92本、4.4%)、④South Korea (84本、4.0%)、⑤Switzerland (72本、3.5%)、⑥China (64本、2.4% 3.1%)、⑦Netherlands (49本、2.4%)、⑧Turkey (48本、2.3%)、⑨Germany (45本、2.2%)、⑩Japan (45本、2.2%)、⑪Canada (44本、2.1%)、⑫Italy (29本、1.4%)、⑬Spain (28本、1.3%)、⑭India (24本、1.2%)… 論文内Table 2より抜粋

ちなみに論文内ではChinaは2.4%となっていますが、多分3.1%の間違い(誤植)です。著者は中国人なのですが自国のデータが間違っとる…

人口1,000万人あたりに換算すると⑫Japan (3.5本)、GDP 1,000億米ドルあたりに換算すると⑬Japan (0.9本)、被引用数は⑬Japan (1.7回)となり、日本はドベ争いをしていてかなりヤバイ! この結果に関し、私はコメントする立場ではないですが、以前某議員さんが事業仕分けで「2番じゃダメですか?」って言っていましたが、トップ10も厳しい状況ですなぁ。足の外科メジャー誌における日本人の論文が韓国、中国に比べて少ないのは薄々感じていはいましたが、この結果には大変衝撃を受けました。

 

 

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