足の外科虎の穴

足の外科を生業とする整形外科医 小林勇人のホームページ

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短腓骨筋腱縦断裂
足関節捻挫後に外くるぶしの後ろが腫れて痛む原因のひとつに、短腓骨筋腱縦断裂という病態があります。捻挫の際に短腓骨筋腱が長腓骨筋腱と外くるぶしの先端に挟まれて断裂するとされ、まれに長(短)腓骨筋腱脱臼を合併することもあります。診断にはMRIが有効ですが、最終診断は手術時の肉眼所見で決定します。短腓骨筋腱の単独損傷の場合は縫合術を、長(短)腓骨筋腱の脱臼を伴っている場合は脱臼制動術を追加し、数週間ギプス固定を行います。



短腓骨筋腱縦断裂に対する腱縫合術