足の外科虎の穴

足の外科を生業とする整形外科医 小林勇人のホームページ

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ストレス骨折
明らかな外傷がなく反復する外力により生じる骨折はストレス骨折と定義され、健常な骨に過度の負荷が加わって生じる疲労(fatigue)骨折と、骨脆弱性を基盤として通常の負荷が加わって生じる脆弱性(insufficiency)骨折の2つに分類されます。初期にはレントゲン変化がないため、足部脆弱性骨折が疑われる場合には、MRIの脂肪抑制T2強調画像とSTIR像が早期診断に有用です。治療は免荷による安静が基本で、再発予防のためにアーチサポートを使用します。


レントゲンでは長腓骨筋腱溝に一致した部位に骨硬化像を認める(上)。MRI脂肪抑制T2強調像およびSTIR像では線上高信号を認める(下)。


踵骨体部の線上硬化像の増大を認める。




複数回の下肢骨折および手術に伴う、右第4中足骨・第5基節骨脆弱性骨折を認める。