足の外科虎の穴

足の外科を生業とする整形外科医 小林勇人のホームページ

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成人期扁平足
加齢や肥満、糖尿病、関節リウマチなどが原因で後脛骨筋腱機能不全が生じ、内くるぶしから土踏まずにかけて疼痛と腫脹が見られます。進行すると外反扁平足となり、爪先立ちや歩行が困難となることがあります。治療はまず内側楔状足底挿板やアーチサポートによる保存療法を行い、足部の安静を保ちます(ステロイドの局所注射は禁忌)。併せて足趾の運動療法を行い変形の進行を予防します。重症例に対しては長趾屈筋腱移行術、踵骨隆起内側移動術、踵立方関節延長固定術(外側支柱延長術)、遠位脛骨斜め骨切り術などを病期に応じて組み合わせて手術を行います。



後脛骨筋腱機能不全(Myerson stage Ⅳ) に対する遠位脛骨斜め骨切り術と踵立方関節延長固定術(外側支柱延長術)


アーチサポート(左足用)