足の外科虎の穴

足の外科を生業とする整形外科医 小林勇人のホームページ

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整形外科な日々

第68回日本リウマチ学会

先日神戸コンベンションセンターで開催された第68回日本リウマチ学会総会・学術集会に参加してきました。神戸三宮界隈のホテルに前泊していたところ、豊後水道でM6.4の地震があり、愛媛県と高知県で最大深度6弱を観測、神戸市内でもゆっくりとした揺れを30秒ほど感じました(震度1?) 。幸い大事にはならなかったようですが、最近(ここ数年)大きな地震が多いですなぁ… 。

4月からJCR会員アプリの運用が始まり、研修単位の管理が大分スマートになりました。なんでもペーパーレス、デジタルの時代なので、電子マネーはクレカとTOICAしか使ったことのない自分 (現金派) もそろそろおサイフケータイなどを考えなければ… 。

肝心な学会は整形外科的な内容の教育研修講演を中心に拝聴しました。なかでも「エビデンスに基づいた清潔手術の感染対策… 」が秀逸で知識をupdateすることができました。今後CEZの術後投与を術後48時間から24時間短縮するか迷うところです。

それともう一つ感銘を受けたのが生成AI (ChatGPT)に関する講演、自分はこの辺はかなり音痴なので衝撃を受けました。今時は英語論文も公にAIで作成するするなんて、なんか違和感がありすぎです。良いんだか、悪いんだか… 。

幸い学会期間中は天気にも恵まれ、有意義な時間を過ごすことができました。今回のリウマチ学会で学んだことを糧に今後の診療を頑張ります。

第54回日本人工関節学会

先日国立京都国際会館で開催された第54回日本人工関節学会に参加してきました。京都に学会で来るのはJCR 2019以来… その後コロナ禍で3年ほどWeb開催が続いたこともあり、京都の街は大分久し振りな気がします。連休ということもあり、新幹線やJR京都駅界隈は外国人観光客でごったがえしており、一時のコロナ禍が懐かしいです。

会場の国立京都国際会館は大分年季が入っているなぁと思ったら、なんと私が生まれるだいぶ前(1966年)に開設されており、日本で最初の国立の会議施設だそうです(もうすぐ60歳 !)。ちなみに参加受付とポスター会場となったNew Hallは前回来た際(コロナ禍前)にはなかった気がする… 。

股関節では15年ほど前に流行ったminimally invasive surgery (MIS)の演題が絶滅、ちょっと前までトピックスだったDual Mobility Cup (DMC)の話題は激減、最近の流行はCurved Short Stem (CSS)、THAアプローチおよびナヴィゲーション関連という印象でした。

膝関節ではmechanical、kinematic、functional alignmentの論争が延々脈々と続いておりました。静岡に来て19年同じTKA機種を使っていますが、きちんと手術をすれば日常生活レベルではどれもあまり結果は変わらない気がするのは自分だけでしょうか。

学会期間中は大変寒かったですが、そこそこ天気にも恵まれ良かったと思います(静岡は雨続きだったらしい)。日整会専門医更新に必要な50単位(2025年3月更新)も無事確保できたので、4月からの新年度も心機一転頑張りたいと思います。

第48回日本足の外科学会学術集会

先日グランフロント大阪のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター(舌噛みそう…)で開催されたJSSF 2023に参加してきました。大阪市内での学会開催はコロナ禍によるWEB開催の影響もあって、(私にとっては)大分久し振りの気がします。昔は大阪駅の北側にヨドバシカメラが目の前にありましたが、グランフロント大阪ができて大分景色が変わってしまいました。 学会会場は会場がコンパクトなためか妙に人口密度が高く、どの会場も盛況でした(休める場所がない?)。

1日目… ①基調講演(Next 50 years !)、②特別講演(Giantの説法… 20年前に聴きたかった)、③Joint preservation surgery of ankle arthritis (Dr. WC Lee)、④ランチョンセミナー(各種固定術)、⑤変形性足関節症、⑥重度外反母趾、⑦ポスター/器械展示… 器械展示は足の外科関連のインプラント展示のみなので、日整会総会や骨折治療学会などに比べると当然どのメーカーもこじんまりとしていました。

2日目… ①PCFD(午前一杯)、②ランチョンセミナー(外反母趾)、③重度外反母趾、④アキレス腱断裂など外傷関連のセッション。その後は早めに会場を後にし、大阪駅界隈(キタ)を散策しました。

以前大阪市内で学会といえば、中之島のグランキューブ大阪かリーガロイヤルホテルだった気がしますが、小・中規模の学会なら大阪駅近くのグランフロント大阪での開催が増えるのでしょうか。参加者にとってはホテルや商業施設に近いのでありがたい気がしますが、今後どうなることやら。

学会期間中は幸い天気もよく、久し振りの大阪を堪能できました(閉会後の夕方に天気予報通り大雨となったが… )。ここ5年足らずで大阪駅周囲が大分再開発され、見違えるようになりました。私が住んでいる静岡駅南口も今後2030年頃の供用開始を目指して再開発することが最近決定したので、今から楽しみにしいます(その頃は60歳かぁ… )。

足の外科認定医

8月4日に日本足の外科学会認定医の認定証が届きました。随分と立派な賞状(認定証)なのですが、認定番号が「第000五号」というのが謎… 。今年から新たに認定医制度が始まりましたが、通し番号は①50音順、②入会の古株順、③都道府県順となるのが普通と思われますが、どうなっているのでしょう。

いくつか思い当たるのが④申請書類の到着順、⑤登録料の振込み順でしょうか。確か私の性格上、④も⑤もかなり早かった気がします。実際はどうなんでしょうか?

日本スポーツ整形外科学会2023

先日リーガロイヤルホテル広島と広島グリーンアリーナで開催された日本スポーツ整形外科学会2023に参加してきました。梅雨の最盛期ということもあり、3日間の学会期間中に晴れていたのは初日の数時間だけだった気がします。3日目の未明にお隣山口県では線状降水帯が発生模様、夕方には山陽新幹線も運休となるなど、雨、豪雨、雨の繰り返しで、とにかく傘が手放せなかった学会でした… 。ちなみに私は普段長靴の代わりにしているTimberlandのブーツで参加(笑)。

広島グリーンアリーナは、2013年に日本整形外科学会総会と、約30年前に西医体(バレーボール)で来た気がします(時期はあいまい)。医学生の分際でこんな立派なアリーナで試合しちゃっていいの? って当時思った記憶があります。

今回の学会では普段自分が講演を聴くこと機会が少ない、肩、手、股関節の基礎的なセッションを中心に拝聴しました。割と自分が知らないことが多いことも改めて気づかされました。器械展示では新しいデバイスも数多く発売されており、悲しいことに若干 ‘浦島太郎状態’ でした。会場が広すぎるせいか、日整会総会やリウマチ学会総会に比べてやや閑散?という印象を受けました。

静岡に戻る最終日は皮肉にも晴天となり、天気を気にすることなく無事に自宅帰ることができました。英語論文も無事にacceptされ、心機一転7月からまた頑張りたいと思います。

Mod Rheumatol Case Rep投稿記

Cover image of current issue from Modern Rheumatology Case Reports

先日久し振りに某論文が英文ジャーナルに掲載されました(詳しくはこちら)。Modern Rheumatology Case Reports (MRCR)はケースレポート誌としては珍しく、Web of ScienceのEmerging Sources Citation Index に収載されており、2023年に初のimpact factor (IF)を取得することになっているようです(6月29日追記: IF 0.8)。

Received: 23 March 2023, Revision received: 12 May 2023, Accepted: 5 Jun 2023, Published: 10 Jun 2023, Corrected and typeset: 21 Jun 2023. 日常診療で大変忙しい中、迅速な査読をしていただいたエディターおよび2名の査読者の先生方、誠にありがとうございます。

MRCRはいわゆるオープンアクセス誌ではないですが、誰でも論文を読めるよう今回もオープンアクセス化のため$1,000を支払いました(>_<)。

私が筆頭著者であるIF付き英語論文は8編(詳しくはこちら)となりましたが、これで生涯打率(Accept/ Accept+Reject+Decline to Revise)は、8編/18編で4割4分4厘となりました。一般にIF付き論文の採用率は20~50%と言われていますので、こんなもんですかねぇ(Aクラス入りはまだ遠い… )。ちなみに数あるReject論文の中には最終的に再投稿を諦めてお蔵入りとなった論文が3編もあります(笑)。他にReviseを指示されるもどうにも修正不能でRebuttal letterが作成できず、泣く泣くDecline to Reviseとなった論文が2編… 。

医者を引退するまでにあと2~3編英語論文を執筆できるるよう、まだまだこれからも頑張ります。

JCR2023アニュアルコースレクチャー

先日福岡国際会議場で開催された第67回日本リウマチ学会の(前日に併催された)アニュアルコースレクチャー(ACL)に参加してきました。

前日に静岡始発(6:42)のひかりに乗ったところ、三河安城~名古屋間に線路内に人が立ち入ったため安全確認のため緊急停車し(その後三河安城駅にて待機)、最終的に博多到着が1時間弱遅れました。その後のニュースでも「新幹線特例法」で誰かが逮捕されたという情報もなく、なんとなくうやむやになっているようです(人との接触はなかった模様)。なんとも人迷惑な話です… 。

博多駅に到着したら駅ビル(デイトス博多)内のらーめん二男坊に行ってみました。こちらの本店は2009年福岡らーめん総選挙で1位となった有名店のようです。私は博多セット(¥1,300)をいただき、人生初めての替え玉(¥150)も体験しました。元々とんこつラーメン(特にこってりした家系)は少し苦手でしたが、二男坊さんのとんこつは美味しかったです。

(ACL 1) 免疫学の新知識、(ACL 2) リウマチ膠原病治療の進歩、(ACL 3) 体軸性脊椎関節炎、(ACL 4) MTXの適正使用、(ACL 5) 関節リウマチの手術とリハビリ、(ACL 6) 医療安全、(ACL 7) 骨粗鬆症… ACL 1, 2は内容が難しすぎてほとんど理解できず(守備範囲外)。今回も一時意識が消失し、頚が痛くなりました(笑)。

専門医制度単位、ACL出席(7単位)と医療安全(1単位)を無事取得し、19:03博多発ののぞみに乗り、名古屋でひかりに乗り換え、22:07静岡に無事到着しました。

第53回日本人工関節学会

先日パシフィコ横浜ノースで開催された第53回日本人工関節学会に参加しました。学会1日目の6時22分静岡発のこだまに乗り、7時40分頃桜木町に到着、8時15分の教育研修講演にギリギリ間に合いました。久々の満員電車はキツかったです。

1日目… ①THA(解剖・関節包靱帯)、②セメントTHA、③TKA(アライメント@ランチョンセミナー)、④拘束型TKA、⑤人工関節周囲感染。1日目は移動もあり、疲れていたので早めに会場を後にし、ホテルにチェックインしました。

2日目… ⑥THA後ARMD、⑦THA再置換術、⑧高度変形TKA、⑨、ロボット手術(@ランチョンセミナー)、⑩セメントレスステム分類。器械展示のブースはどのメーカーもナビゲーション、ロボット手術関連がメインとなっており、時代の流れを感じます。

学会期間中は天気も良く、2日間みっちりと講演を聴いて夕方から久し振りの横浜を堪能し、翌日静岡に戻りました。

第47回日本足の外科学会

先日アイテムえひめで開催された第47回日本足の外科学会に参加してきました。前日の午前8時21分静岡発のこだまに乗り、名古屋でのぞみに乗り換え、岡山で在来線の特急しおさい(アンパン号)に再度乗り換え、午後2時13分に松山駅に到着しました。四国に来るのは、2011年に高知で開催された中部日本整形外科災害外科学会以来のような気がします。

1日目… 学会で手配されたシャトルバスがあるようでしたが、乗車場所が自分の泊まっているホテルから遠く、かつ朝イチのバスは満員で乗れない気がしたので、伊予鉄で松山市駅から山西駅まで郊外電車に乗り、そこからは会場まで約2kmを徒歩で移動しました。会場で3年ぶりに山口大学の同期(O先生)と再会し、リアル学会の素晴らしさを感じました。ちなみに東北地方のある大学は、まだ県外への移動を禁止されているようです。

①足関節骨折、②外反母趾、③外側侵入TAA(ランチョンセミナー)、④足の外科における用語改定(教育研修講演)、⑤足関節OA(骨切り術)、⑥足関節OA(その他)… ここ数年のホットな話題はZ-TMAですが、追加手術や合併症などのトラブルも少なくなく、自分は今後も”don’t touch”のような気がします。

夕方からは静岡県内の先生方7名(ほか2名)で、久し振りの食事会を楽しみました。コロナ禍が始まってからは全ての飲食を伴う会合がなくなっているので、アルコールを飲んだのは3年振りでした。コップ1杯のビールでしたが、久し振りだったので結構きつかった… 。

2日目… ⑦PCFD、⑧oblique osteotomy、⑨小児足部・足関節変形、⑩人工距骨… PCFDの分類・治療アルゴリズムは相変わらず難解で、最近自分は半ば理解することを諦めている気がします。

夕方からは愛媛に来たらどうしても外せない道後温泉に向かい、改修中の道後温泉本館で日本三古泉をゆっくりと堪能し、充実したリアル学会は無事終わりました。

JOSKAS-JOSSM 2022

先日札幌コンベンションセンターおよび札幌市産業振興センターで開催された第14回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(KOSKAS) &第48回日本整形外科スポーツ医学会学術集会(JOSSM)に参加してきました。富士山静岡空港から新千歳空港にFDAで向かいましたが、まだコロナ禍で国際線が再開していないせいか空港は割と閑散としていました。この時期の北海道はベストシーズンのはずなのに、水曜日から金曜日まで天気が悪く折り畳み傘が大活躍している… 。最終日の土曜日は晴れましたが、これがまた急に暑くなって😥という感じでした。

本学会は日本スポーツ協会公認スポーツドクターの更新研修に指定されているため、今回はるばる静岡からやってきました。静岡市から空港まで車で約40分、飛行機に乗ってしまえば新千歳まではあっという間です。めったに行かない札幌と那覇に行く時だけ、富士山静岡空港の有難みを感じます(新幹線の空港新駅は要らない派です)。

数年前から言われていましたが、2023年からJOSKASは日本膝学会(JKS)に、JOSSMは日本スポーツ整形外科学会(略称?)に名称を変更するようです。また日本膝関節学会、日本股関節学会、日本人工関節学会のofficial journalとしてJournal of Joint Surgery and ResearchをElsevier社から2023年に発刊するとのことでした。なんだかアメリカとクリソツの展開になってきた。第1回日本膝関節学会ってどうなのかしら。私の今は亡きボス(腰野富久Prof)が2000年に日本膝関節研究会と東京膝関節研究会をくっつけて第1回日本膝関節学会をパシフィコ横浜で開催したような… 絶対に忘れられない思い出(教授の鞄持ちと学会場でS先生に酷く叩かれた… )なので間違いないはず (笑) 。

肝心な学会の方は普段あまり勉強する機会が少ない上肢のスポーツ障害に関する講演を中心に聴講いたしました。15年以上前に専門医試験で勉強したはずですが、ほとんど忘れてしまっていることもあるので今回大変勉強になりました。会長講演で”Publish or Pelish”がTake Home Messageとなってたのも印象的でした。ということで最後のJOSKASとJOSSM、とても思い出深い学会となりました。