先日東京で開催された第8回日本下肢救済・足病学会に参加してきました。下肢救済というと何だか物騒ですが、簡単に説明すれば糖尿病性壊疽、血管障害性壊疽などから足を守るという意味です(交通事故などの外傷ではない)。
会場は虎ノ門ヒルズでしたが、何を勘違いしたのか六本木ヒルズと早とちりし、広尾のビジネスホテルを半年前に予約。幸い両者は東京メトロ日比谷線で2駅と近かったので、予約を変更せずに済みました(汗)。
1日目… 朝からかなり強い雨で当然ランニングは中止。8時過ぎに会場入りし参加登録。参加者は形成外科、血管外科、皮膚科、腎臓内科、リハビリ科および看護師が大半で、整形外科医である私にとってはアウェー感プンプン。それとやけに女性参加者が多い(半数以上?)。米国、英国、豪州などではOrthopedic Foot and Ankle Surgeon (MD)とDoctor of Podiatric Medicine (DPM)が、長靴で隠れる範囲(足関節と足部)の全ての病態の治療を行っていますが、日本では整形外科医と足病医が、異なる対象に対し、異なる治療を行っているのが現状です(関係も微妙)。なので本学会の内容は私にはかなり厳しい… (内容があまり理解できん)。
Total contact cast、静脈うっ滞性皮膚潰瘍、マゴットセラピー、和温療法、HBO (高圧酸素療法)… etcとどれも私にとって内容は新鮮でした。当院にも静岡県中部で唯一のHBOがあるので有事の際は有効利用したいものです(10年間で感染性偽関節の1例にしか使ったことはない !)。←脳外科が脳梗塞やめまいの治療に毎日使っていますが… 。
2日目… 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン界隈をジョギングした後、チェックアウトし会場へ。血管内治療、陰圧閉鎖療法(NPWT)、脊髄刺激療法などのセッションを聴き、夕方に新橋駅から東京駅に向かいました。
今回はVAC療法(NPWT)の勉強目的で参加したので、関連書籍の購入もできて有意義な学会となりました。来年の学会は福岡で行われる予定なので、また是非とも参加したいものです。