足の外科虎の穴

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学会報告

第47回日本足の外科学会

先日アイテムえひめで開催された第47回日本足の外科学会に参加してきました。前日の午前8時21分静岡発のこだまに乗り、名古屋でのぞみに乗り換え、岡山で在来線の特急しおさい(アンパン号)に再度乗り換え、午後2時13分に松山駅に到着しました。四国に来るのは、2011年に高知で開催された中部日本整形外科災害外科学会以来のような気がします。

1日目… 学会で手配されたシャトルバスがあるようでしたが、乗車場所が自分の泊まっているホテルから遠く、かつ朝イチのバスは満員で乗れない気がしたので、伊予鉄で松山市駅から山西駅まで郊外電車に乗り、そこからは会場まで約2kmを徒歩で移動しました。会場で3年ぶりに山口大学の同期(O先生)と再会し、リアル学会の素晴らしさを感じました。ちなみに東北地方のある大学は、まだ県外への移動を禁止されているようです。

①足関節骨折、②外反母趾、③外側侵入TAA(ランチョンセミナー)、④足の外科における用語改定(教育研修講演)、⑤足関節OA(骨切り術)、⑥足関節OA(その他)… ここ数年のホットな話題はZ-TMAですが、追加手術や合併症などのトラブルも少なくなく、自分は今後も”don’t touch”のような気がします。

夕方からは静岡県内の先生方7名(ほか2名)で、久し振りの食事会を楽しみました。コロナ禍が始まってからは全ての飲食を伴う会合がなくなっているので、アルコールを飲んだのは3年振りでした。コップ1杯のビールでしたが、久し振りだったので結構きつかった… 。

2日目… ⑦PCFD、⑧oblique osteotomy、⑨小児足部・足関節変形、⑩人工距骨… PCFDの分類・治療アルゴリズムは相変わらず難解で、最近自分は半ば理解することを諦めている気がします。

夕方からは愛媛に来たらどうしても外せない道後温泉に向かい、改修中の道後温泉本館で日本三古泉をゆっくりと堪能し、充実したリアル学会は無事終わりました。

JOSKAS-JOSSM 2022

先日札幌コンベンションセンターおよび札幌市産業振興センターで開催された第14回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(KOSKAS) &第48回日本整形外科スポーツ医学会学術集会(JOSSM)に参加してきました。富士山静岡空港から新千歳空港にFDAで向かいましたが、まだコロナ禍で国際線が再開していないせいか空港は割と閑散としていました。この時期の北海道はベストシーズンのはずなのに、水曜日から金曜日まで天気が悪く折り畳み傘が大活躍している… 。最終日の土曜日は晴れましたが、これがまた急に暑くなって😥という感じでした。

本学会は日本スポーツ協会公認スポーツドクターの更新研修に指定されているため、今回はるばる静岡からやってきました。静岡市から空港まで車で約40分、飛行機に乗ってしまえば新千歳まではあっという間です。めったに行かない札幌と那覇に行く時だけ、富士山静岡空港の有難みを感じます(新幹線の空港新駅は要らない派です)。

数年前から言われていましたが、2023年からJOSKASは日本膝学会(JKS)に、JOSSMは日本スポーツ整形外科学会(略称?)に名称を変更するようです。また日本膝関節学会、日本股関節学会、日本人工関節学会のofficial journalとしてJournal of Joint Surgery and ResearchをElsevier社から2023年に発刊するとのことでした。なんだかアメリカとクリソツの展開になってきた。第1回日本膝関節学会ってどうなのかしら。私の今は亡きボス(腰野富久Prof)が2000年に日本膝関節研究会と東京膝関節研究会をくっつけて第1回日本膝関節学会をパシフィコ横浜で開催したような… 絶対に忘れられない思い出(教授の鞄持ちと学会場でS先生に酷く叩かれた… )なので間違いないはず (笑) 。

肝心な学会の方は普段あまり勉強する機会が少ない上肢のスポーツ障害に関する講演を中心に聴講いたしました。15年以上前に専門医試験で勉強したはずですが、ほとんど忘れてしまっていることもあるので今回大変勉強になりました。会長講演で”Publish or Pelish”がTake Home Messageとなってたのも印象的でした。ということで最後のJOSKASとJOSSM、とても思い出深い学会となりました。

JCR2022

先日パシフィコ横浜ノースで開催された第66回日本リウマチ学会アニュアルコースレクチャーに参加してきました。6時22分静岡駅始発のこだまに乗り、7時50分頃に桜木町駅に到着しました。当日は朝から雨の予報でしたが、幸い往路は雨に降られずに済みました。会場のパシフィコ横浜ノースはコロナ禍の2020年春に開業したらしく、今回初見参となりました。

8時30分のACL 1 (医療安全)の単位取得を目的としている参加者多く、講演が終わるとバラバラと帰途につく先生方が多くいました。私は途中で時々意識消失することがありましたが(笑)、折角5,000円も払っているので最後のACL 7まで聴き、7単位をいただきました。

リアル学会に参加したのは日曜日の アニュアルコースレクチャー だけで、その後3日間は自宅でWEB参加となりました。んー、聴きたい教育研修講演などは殆どライブ配信となっており、オンデマンドでは見れないようになっておりました(注: 5/13~5/31に見れるようです)。でもしっかりと学会参加の10単位はゲットしました。コロナ禍でメーカー主催のホテルでの講演会が激減しており、単位集めが厳しくなっているので、このようなWEB開催はある意味大変助かります。

私が高校生だった1990年頃は、みなとみらい21地区にはベイブリッジと三日月形のインターコンチネンタルホテルしかなく、ランドマークタワーは建設中でした。当時に比べれば、MM21はまあ立派になったこと。30年の月日の流れを感じます。大都会の横浜に比べると、地元静岡市はここ15年あまり変わっていない感じがします。東静岡のアリーナ誘致や清水駅前(移転する桜が丘病院隣)のサッカースタジアム誘致に期待したいところですが、お金の問題もありますし今後どうなるのでしょうか。城北公園のスタバ誘致もご破算となったばかりの保守的な静岡市… what to do and where to go.

第35回日本四肢再建・創外固定学会

先日奈良市の春日野国際フォーラム甍(I・RA・KA)で開催された旧創外固定・骨延長学会に参加してきました。この会場(甍: 屋根の大棟)に来るのはJSSF & AFFAS 2016以来です。奈良公園の鹿さんはまだ寝床にいるらしく、私が会場に到着した際にはどこにも見当たりませんでした(笑)。

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1日目… ①プレートと髄内釘の基本(教育研修講演1)、②足部変形矯正、③一時創外固定、④マスカレ法(ランチョンセミナー)、⑤小児先天性疾患(教育研修講演2)、⑥LONとConversion…  

講演を聴いて感じたこと… 幸か不幸か、最近は前腕骨折しか創外固定を使う機会がなかったので、そろそろ大物が来て欲しいような欲しくないような。創外固定には極力お世話になりたくないですが、なさ過ぎるのも寂しい。当院のTSFは埃をかぶっています(笑)。

それと現地開催とオンデマンド開催のハイブリッド開催とためか、会場には人が妙に少ない… 。発表者であってもビデオ口演だったり(質疑応答はスマホ!)、座長がZoomで参加と今時らしい学会です。多分まだ勤務先から県外への移動を半分禁止されてるのだと思われます。

1日目の全員懇親会はコロナ禍のため開催されず、代わりに橿原喜多酒造の御代菊300mlをお土産にいただきました。私はアルコールを一切飲まないのですが、折角なので自宅に持ち帰り料理酒として使わせていただくことにしました。

2日目… ⑦創外固定の基本(教育研修講演3)、⑧集学的治療、⑨創外固定とマイクロサージャリー(ランチョンセミナー)、⑩… のはずが、突然思い立って午後からは「ならまち観光」に変更となりました(笑)。幸い学会参加者は後日オンデマンド視聴が可能なので、午後のセッションはネットで聴講することにしました。

2日目は気温も上がってぽかぽか陽気になりました。日没とともに早めにホテルに戻り、難航している某論文の執筆に励みました。この論文、いつか日の目を見ることがあるのかしら… 。

第46回日本足の外科学会

11月11日(木)~12日(金)に早稲田大学大隈記念講堂とリーガロイヤルホテル東京で開催された、日本足の外科学会に参加してきました。10日(水)は午前中の外来終了後、新幹線で飯田橋のアパホテルにチェックインしました。

1日目… 7時にホテルで朝食を済ませ、そのまま大隈記念講堂に向かいました。前日の夜に飯田橋~神楽坂~早稲田大学~リーガロイヤルホテルを走って往復(下見?)していたので、慣れない地下鉄(東西線)での移動も割とスムーズでした。

①WEBによるオンライン医学教育(N14-5が受講目的?)、②困った症例、③足の外科治療難渋例と禁忌治療法(50年の経験)、④外反母趾におけるMIS & スーチャーアンカー(ランチョンセミナー)、⑤足関節OAに対する骨切り… 。今時の学会らしく、今回の学会では4名の演者が都合(コロナ対策?)でZoomによるオンライン口演となったようです。今後も増えるのでしょうか?

少し早めに会場を出て、明るいうちに早稲田大学のキャンパス内を散策しました。実は昨年78歳で急逝した父が早稲田大学の理工学部の出身だったのですが、1960年頃にこんな立派な大学で学んでいたのかと思うと感慨深いものがあります。記念にワセダベアのハンカチを購入しました。緊急事態宣言も無事に明けて、東京に来れて本当に良かったです。

2日目… せっかくなので定番である皇居を一周してきました。以前から行ってみたかった靖国神社にもお参りしました。当然モーニングセミナーには間に合わず、すみません。

⑥距骨骨軟骨損傷、⑦CLAI、⑧TNK ankle、Combined TAA(ランチョンセミナー) … 。あまり得意とはしない分野の講演が続きましたが、頑張って拝聴しました。

今回私は一般演題で「低位脛骨骨切り術における骨補填材の検討」を発表させていただいたのですが、予め登録したWEB配信方式のため終始ゆっくりとすることができ、かなり気楽でした。午後のセッションも聴きたかったのですが、翌日の土曜日も朝から激しい外来があるため、早めに切り上げて東京から新幹線で静岡に戻りました。

第65回日本リウマチ学会(WEB開催)

先日WEB開催された第65回日本リウマチ学会総会にオンライン参加しました。実は本年度、リウマチ学会専門医の更新があるのですが、単位が必要とされる50単位に届かない… 。この1年強のコロナ禍で大半の研究会が中止またはオンライン開催となり、以前のように気軽に単位を取れなくなったのが原因です。今回学会参加で10単位をゲットし、なんとか更新期限までに50単位を確保することができました。以前の「良き古き時代?」に戻ることは期待薄かもしれませんが、早くコロナ禍が収まって欲しいものです。

第136回中部日本整形外科災害外科学会

4月9日から4月30日までWEB開催された、第136回中部日本整形外科災害外科学会にネット参加しました。当初は神戸国際会議場で開催の予定でしたが、新型コロナウイルス第3波(第4波?)の影響で、WEB開催に変更となりました。

私は主題3 足関節・足部の変形矯正で演題を発表しました。最近のWEB学会は有料サイトのスクリーンショット、SNSでの公開などを厳しく取り締まっており、当然ながら不正行為のペナルティーも厳しいようです。なので演題名は内緒です(笑)。

WEB学会で講演を聴講しているとひとつ気になることがありました。それはかなりの発表者が座長または聴講者からの質問をスルーしていること、つまり他人の講演は聴くけど、自分の講演は一切見ていないということでしょう。主催者からメールでアラートもありましたが、ディスカッションが一方通行なのは非常に残念です。ちなみに私は質問に対し、即コメントしました。この辺がWEB学会の今後の改善点かもしれませんね。

現地に出向くリアル学会、懐かしや… 。もう3蜜で会食の典型であるランチョンセミナーは2度とないかもしれません。素朴な疑問として学会開催中の昼飯はどうなるのでしょうか? 早くコロナが収まり元の生活に戻れるよう願って止みません。

第93回日本整形外科学会オンライン学術総会

6月11日より第93回日本整形外科学会オンライン学術総会に参加しています。会期は8月31日までで、参加費18,000円を払えば基本全ての講演がネットで見ることができます(最後に確認のテストあり)。なにせ初めての試みなので仕方ないのですが、初めからトラブルが多い… 。問い合わせが多すぎて、主幹校やコンピューター担当のスタッフはしばらく寝れないのではと心配してしまいます。ちょっと前に「吉村寝ろ!」というのがありましたが、今は「慈恵、京葉寝ろ!」でしょうか。

ちょうど2020年3月末に専門医資格を更新したばかりで、現在教育研修の単位がゼロ。コロナ禍で全ての学会・講演会・勉強会が中止となっているので、8月31日の会期末までみっちりと講演を聴いてお勉強(点数稼ぎ?)します。

第134回中部日本整形外科災害外科学会(中止)

令和2年4月10日(金)~11日(土)に大阪国際会議場で開催予定だった中部整災学会は、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。数年前から準備をしていた主催者・スタッフにとっては苦渋の選択だったと思われます。私は1日目に一般演題(足関節・外反母趾)の口演、2日目にポスター(足関節・足・趾)の座長を依頼されておりましたが、あえなく没となりました。これでは何もしていないことになってしまうので、とりあえず学術集会発表論文を早急に作成、学会事務局に送付しました。

ちなみに7月の第1週に緊急事態宣言の対象地域(九州地方)で開催予定の全国規模の学会参加も諦め、ホテルをキャンセルしました(多分開催するのは無理… )。コロナの早期収束を願ってやみません。

第50回日本人工関節学会

2月20日~21日福岡国際会議場、福岡サンパレス、福岡国際センターで開催された第50回日本人工関節学会に参加してきました。東京マラソンをはじめ、各地の不要不急のイベント(静岡マラソンも中止)が中止される中、マスク着用とハンカチ携帯のドレスコードありで開催されました。で、やはり欧米から講演目的で招待されたドクターのドタキャンがちらほら。なんでも前日の2月19日に米国のCDCが日本と香港への渡航注意勧告を出したとか。

1日目… ①TKAビデオセッション(内反&外反膝)、②THAビデオセッション(セメント&セメントレス)、③Robotic assited joint arthroplasty、④THA未来への提言、⑤人工関節レジストリーとJOANR、⑥THAアプローチ、⑦後方侵入THA軟部処理。

最近他人の手術を見る機会があまりないので、ビデオセッションは大変勉強になりました。ナビゲーションのみならず、最新の整形外科手術はAIとRobiticの時代に入りつつあるようです。10年後、20年後にはマニュアルTKA、THAを行える整形外科医は絶滅危惧種となるくらい減るかもしれません。誰が執刀しても正確なインプラント設置が可能となるのは患者さんにとって喜ばしいことですが、ナビがないと人工関節手術ができない医師が増えるのは困った問題です。

2020年4月から手術症例の登録(JOANR)が義務化されるため、⑤の講演は真剣に聴きました。基本全てオンラインで入力するので、最悪自宅でも仕事ができるのはちょっと助かります。が、現状でも当院の整形はブ●ック企業なのに、余計な雑用(失礼)が増えて頭が痛い… 。特に人工関節の登録はインプラントのバーコードを入力しなければならなず(現在はシール添付)、事務員の方に入力をお願いするのはちょっと無茶だべ… 。結局全部自分でやらなきゃならない気がします。

イブニングセミナーの後方侵入THA軟部処理は最近のトピックスのようです。その前のディベートセッションでも後方侵入が前方侵入より圧倒的に挙手で「いいね?」が多かったのが印象的でした。私は今後とも前方・側方法に浮気をせず、後方侵入法を極めたいです。

1日目は19時までみっちりと講演を拝聴し、その後は博多駅の「博多めん街道」で遅い夕食を済ませました。「長浜ナンバーワン」という名のお店、まいうー。

2日目… ⑧TKAアウトライヤー対策、⑨若年者THAの長期成績、⑩THAの歴史、⑪Dual mobility cup、⑫THA摺動面の進歩、⑬THA術後脱臼対策。

人工関節学会なのでTKA(膝)、TAA(足)、TSA(肩)、TEA(肘)の講演もちゃんとあるのですが、なぜか今回の学会ではTHA(股)のセッションばかり顔を出しています。今のマイブームはTAAではなく、THAなのでしょう(笑)。脱臼対策として、dual mobility cupの適応をどこまで広げてよいのか、今回のランチョンセミナー⑪でその答えが得られた気がします。

学会開催中にも日本各地のイベントの中止・延期情報が次々と発表され、日本全体が自粛モードとなっているのを感じました。4月の中部整災(口演予定あり)、リウマチ学会、5月の日整会と大規模な学会が続きますが、このままでは東日本大震災の時のように、Web開催となってしまうのでは危惧してしまいます。東京オリンピック、本当に大丈夫かなぁ… 。