先天的に足根骨が癒合しているために、疼痛や可動域制限が生じる病態を足根骨癒合症といいます。無症候性のものも多く、レントゲン撮影の際に偶然判明することがあります。まずは安静や装具による保存療法を行いますが、疼痛が頑固な場合は癒合部を切除または関節固定術を行います。臨床上重要となるのは距踵骨癒合症、踵舟状骨癒合症、舟状第1楔状骨癒合症であり、最も頻度が高い内側距踵骨癒合症では、直上にある脛骨神経が圧迫を受けて
足根管症候群を発症するため、癒合部の十分な切除が必要です。
内側距踵骨癒合症に対する癒合部切除術
※手術記録を
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舟状第1楔状骨癒合症