先日アートホテル弘前シティで開催された第31回日本創外固定・骨延長学会に参加してきました。例年3月に行われる学会がなぜ8月に開催?と思っていたら、弘前ねぷた祭りの期間に合わせたようです(多分)。そのためか行きの東北新幹線(はやぶさ)は全席満席、学会のHPを見ると宿泊ホテルの確保も大変だったようです。私は帰りの在来線(3両編成が約1時間に1本)がめちゃ混む気がして、急遽特急つがるの指定席券(1,230円)を弘前駅で購入しました。
前日に8時11分静岡発のひかりで東京向かい、12時35分に新青森に到着。そこから特急つがるに乗り換え、13時18分に弘前駅に到着しました。宿泊したホテルは偶然にも土手町通りに面しており、ねぷた祭りの特等席でした。毎晩7時から9時30分まで「ヤーヤ、トォー」の掛け声が続き、頭から離れない。
1日目… ①Dr Paleyによる先天性骨欠損症に対するSUPERhip、SUPERknee、SUPERankle、②重度四肢外傷の標準的治療、③Chipping法(ランチョンセミナー)、④手外科における創外固定、⑤感染・偽関節…
2日目… ⑥Dr Pennigによる外傷治療(特に肘関節の創外固定)、⑦やぐらいらず(ランチョンセミナー)、⑧肘用ヒンジ付き創外固定…
以前から気になっていたのですが、日本では”やぐらいらず”という方法が知られていますが、欧米では”kickstand technique”というオリジナル法が昔からあるはず(PubMedによると2003年に報告あり)。その違いは? 百歩譲って”modified kickstand”と呼ぶべきでは? まさか考案者が知らないはずはないと思いますが… 実際はどうなんでしょう。いづれにせよ新しい方法は英文論文で発表しなければ、世界では認知されないのは間違いないのですが… 。
学会期間中は土手町・駅前ともお祭り騒ぎだったので、両日とも夕方は早めに切り上げてねぷた祭りの見物に出かけました。今回ばかりは学会に参加しに来たのか、東北3大祭りを見に来たのかよくわからないのは、私だけではないと確信しています(笑)。
願わくはお世話にはなりたくはないのが創外固定… 。当院の環状創外固定(TSF)も幸い大きな手術トラブルがないため、1年以上はご無沙汰の状態です。出番がないことにこしたことはないですが、そろそろ出番かもしれませんね。