7月30日にJournal Impact Factor 2014が発表されました。Impact Factor (IF)とは簡単に言えばジャーナルの格付けであり、レストラン業界におてるミシュランガイドのようなものです。しかしここで間違っていけないのはIF≠ ジャーナルの難易度であり、IF≠ 掲載論文の重要度ということです。とは言え論文の執筆や投稿にあたってはやはり気になるところです。以下のデータはJournal Impact Factor 2014からの抜粋です。
整形外科トップ3… ①Am J Sport Med (4.699)、②Osteoarthritis Cartilage (4.663)、③J Bone Joint Surg Am (4.309) 上位2誌はここ数年変わっていませんが、JBJS AmがIFを1以上伸ばしトップ3に入ってきました。私は10年以上前にOsteoarthritis Cartilageにまぐれで採用されたことがありますが、今となってはトップジャーナルへの論文掲載は、夢のまた夢となってしましました(>_<)。
国内英文雑誌… ①Mod Rheumatol (2.206)、②J Orthop Sci (1.008) ついにMRがIF 2点台を達成し、JOSも1点台を回復しました。MR急伸の秘訣は、JCRのお偉い先生方がこぞって「ほにぁららSTUDY」を査読期間の短いMRに投稿しているのが原因でしょうか(笑)。私も一応JCR会員のはしくれですので、ちょっとは嬉しいです。
足の外科専門誌… ①J Foot Ankle Res (1.831)、②Foot Ankle Int (1.626)、③J Foot Ankle Surg (0.979)、④Foot Ankle Clin (0.844)、⑤J Am Podiatr Med Assoc (0.574)、⑥Clin Podiatr Med Surg (0.505) 特筆すべきことはFAIがついにトップから陥落し、JFARの後塵を拝したことと、Clin Podiatr Med Assocに初めてIFがついたことでしょうか。最近はBMCなどのopen access journalと、引用されにくい(IFを下げる) case reportジャンルを切り捨てたジャーナルがIFを上げ、勝ち組となっているようです。
悲しいことに「たかがIF、されどIF」です… 臨床家としてこれから論文を投稿しようとしたり、自分の論文が掲載されたジャーナルのIFはやはり気になるものです。