先日駿府城二ノ丸の東御門・巽櫓(たつみやぐら)と坤櫓(ひつじさるやぐら)に行ってきました。安政地震(1854年)により駿府城内外の建物、石垣などがほぼ全壊し、巽櫓(1989年)、東御門(1996年)、坤櫓(2014年)と順次復元させたようです。
天守台は復元することが2014年に決定し、現在も駿府城跡天守台発掘調査が進行中とのこと。天守閣の復元は正確な設計図や写真がないため、今のところ未定のようですが、某静岡市長はやる気満々のようです(あくまでもコロナ禍前の話のようですが… )。
坤櫓は元武器庫で土台、柱、梁といった建物の骨組に金属を使わずに、仕口・継手と呼ばれる伝統的な加工技術を用いて建てられているようです。そのため建築基準法を満たしておらず、2階と3階にはフロアはなく、吹き抜け構造になっていました。南海トラフ地震が来たらまず倒壊は免れそうにないです。
徳川家康(竹千代)が幼少時に過ごした臨済寺(大岩町)の勉強部屋や甲冑のレプリカもあり、全体的に展示資料は非常に充実していました。現在建設中で令和5年春に完成予定の歴史博物館と併せ、歴史好きにはたまらんエリアとなる気がします。さて、いまから20年後、天守閣は再建されているのでしょうか?
静岡に住み始めて早16年、何十回と訪れている駿府城公園ですが、櫓に入場したのは初めてでした。大人360円とお手頃なので、是非一度は行ってみることをお勧めします。
当日は30℃を超える真夏日、自宅から徒歩で往復したのでかなり日焼けしてしまいました。帰りはセノバの丸善ジュンク堂で以前から欲しかった手術本を購入し、クタクタになって夕方に帰宅しました。